ラチェットとプラネットピニオンを組んだ右プラネットケージを取り付けます。
この時点で、忘れずにコンペンセータースプリングをこの方向に入れます。(私はしょっちゅう忘れます)
クラッチを組んでしまうとこのスプリングは入りません。
クラッチを組みます。コンペンセータースプリングがありますので、クラッチは浮き上がった状態になります。
ラチェットを組んだギアリングを入れます。
ボールリングは取り外し時に変形させてしまった部分があったらそれを修正します。大きなマイナスドライバーでこじって、内側に変形した部分を出します。アウターダストキャップが干渉しないようにすることが必要です。
そして24個の3/16"ボールを入れてインナーダストキャップをはめ取り付けます。
ドライバーを入れ、クラッチスプリングとスプリングキャップを入れます。ドライバーのダストキャップの溝にはグリスを入れます。このあと右コーン、ロックワッシャー、ロックナットを取り付けます。
組みあがった内部ユニットです。
組みあがった内部ユニットをハブシェルに入れ、ボールリングとハブフランジのマークが合うようにねじ込みます。マークが合わない場合は、ねじ込み開始位置を1回転ずらせます。そしてタガネとハンマーで締めつけます。
左コーン、ワッシャー、ロックナットを組み、ベアリングを調整します。
スプロケット、トグルチェン+インジケーターを取り付ければ完成です。
完成したらこの状態でシフトのテストを行います。FCのようなクロスレシオでは、スプロケットとハブフランジに付けるマークは1個ずつにしたほうがわかりやすいです。そしてスプロケットを1回転させたときにハブフランジがどれだけ回転するかを見ます。
トグルチェンを引かない状態はハイですので、ハブはスプロケットより速く回転します。スプロケット1回転でハブは1 1/4回転します。
トグルチェンを少しずつ引いていくとスプロケとが空転する位置があり、そこから少し引くとノーマルです。ハブとスプロケットは等速回転します。
さらにチェンを引き、左のインジケーターの端が、アクスルシャフトの端と一致したところがローです。ハブはスプロケットより遅く回転します。スプロケット1回転でハブは0.9回転します。
そこから先ぐっと重くなった引きをいっぱいまで引いたところがスーパーローです。ハブはスプロケットよりさらに遅く回転します。スプロケット1回転でハブは3/4回転します。