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 ヘッチンス(Hetchin's)は英国のクラシックライトウェイトを代表するブランドです。1935年創業で、ヘッチン一族の会社は1986年に終わっているのですが、現在もなお継承者による生産が継続されています。そのフレームナンバーは一定の法則によって打たれているのですが、その法則は何度も変更されていてきわめて難解です。英国にはさすがヘッチンス専門のサイトがあってフレームナンバーについても詳細に研究されているのですが、これもやはりじっくり読まないとなかなか理解できるものではありません。
 
 それで私なりに上記のサイトを基本にして表を作ってみました。所有のヘッチンスの年式がわからない、また購入を考えているが、表示の年式がほんとうか知りたいといった方のお役にたてれば幸いです。しかし内容が間違っていて不利益が生じても責任は負えませんのでよろしくご承知ください。
 
(1)1930年代
   年               法則              フレームナンバー
1935年 1月~ 8月    2~3桁の数字(未解明)
1935年 8月~10月   年(35)+月+製造番号        3581~351032
1935年10月~12月   年(5)+月+製造番号        51033~512106
1936年           年(6)+月+製造番号        61107~612546
1937年          年(7)+月+製造番号        71547~7121145
1938年          年(8)+月+製造番号        811146~8121812
1939年          年(9)+月+製造番号        911813~9122301
 
 ヘッチンスのフレームナンバーは、基本的に製造時期コード+製造番号です。1930年代の製造時期コードは年の下1桁(35年8-10月のみ下2桁)+月(1-12)でした。したがって10月~12月は数字が1桁増えます。製造番号は1935年8月からずっと連番で打たれています。
 
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 これは610490です。解読すると6が1936年を、次の10が10月を、490が製造番号です。したがって1936年10月製で、1935年の開始以来490本目のフレームということになります。
 
(2)1940年代
    年               法則              フレームナンバー
1940年 1月~ 8月    H+月+製造番号         H12301~H82442
1941年           年(41)+製造番号         412443~412558
1942年           年(42)+製造番号         422559~
1943年            年(43)+製造番号         43xxxx
1944年           年(44)+製造番号         44xxxx
1945年           年(45)+製造番号          45xxxx
1946年           年(46)+製造番号         46xxxx
1947年           年(47)+製造番号         47xxxx
1948年           年(48)+製造番号         48xxxx
1949年           年(49)+製造番号         49xxxx~493490
1950年           年(50)+製造番号         503491~503720
 
 1940年にナンバーリングシステムは変更されます。年のコードは数字でなく「H」の文字に変わっています。しかし1年後の1941年には再び変更になり、年(下2桁)+製造番号になります。4桁の製造番号は1935年からずっと継続されているものです。42~49年あたりは台帳が残されておらず実際のフレームナンバーは不明です。
 1940年が8月で終わっているのは意味があり、これはヘッチンスの会計年度が前年9月から翌年8月になったからです。したがって1941年の最初の番号412443は1940年9月製の1号車に打たれていました。自動車のように実際の製造年というより「1941年型」というわけです。
 
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493365は1949年型で、1935年以来の製造番号が3365番を意味します。
 
(3)1950年代
 年                 法則              フレームナンバー
1951年           年(H1)+製造番号         H13721~H14024
1952年           年(E2)+製造番号         E24025~E24459
1953年(1-8月)      年(T2)+製造番号          T24460~T24508
1953年(9-12月)     H2+製造番号            H24509~
1954年           H2+製造番号           H2xxxx (推定H24510~H25000)
1955年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H25000~H25500)
1956年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H25500~H26000)
1957年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H26000~H26500)
1958年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H26500~H27000)
1959年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H27000~H27500)
1960年           H2+製造番号                       H2xxxx (推定H27500~H28000)
1961年           H2+製造番号                       H2xxxx~H28462
 
1951年にふたたびナンバーリングシステムは改変されました。製造時期のコードが1951年は「H1」、1952年は「E2」となり、それに4桁の製造番号を加えたフレームナンバーになっています。おそらくその後T3、C4、H5、I6と続いてHETCHINSの並びにする予定だったのでしょうが、なぜか1953年は「T3」でなく「T2」で、しかも9月からは「H2」になります。そしてこの「H2」は1961年までずっと続けられたのです。つまり53年~61年は年式コードがなく、実際のフレームナンバーの記録もないので、フレームナンバーから年式を特定できないのです。ただ1935年からずっと連番で打たれてきた製造番号は1961年の最終で8462だったことはわかっています。年式推定を行うために、生産台数を比例配分した推計値をカッコ内に示しました。
 
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H26654は1950年代のフレームで、前述のように年式は確定できません。しかし製造番号が6654であることから、だいたい1957年から1958年あたりということは推定できます。このエンドはイタリアのアグラッティ鍛造で、このころヘッチンスがよく使用しており、年式推定に矛盾しません。刻印は、どの時期もリアエンド(左右どちらか)とステアリングコラムの両方に打たれています。ヘッチンスには贋作があることが知られていますが、本物の刻印字体は独特のもので、1935年から1986年までずっと使われたものであり、真贋判定に役立つとされています。
 
(4)1960年代
 年                 法則                 フレームナンバー
1962年           年(H2)+製造番号(3桁)          H2001~H2199
1963年            年(H3)+製造番号(3桁)          H3200~H3360
1964年           年(H4)+製造番号(3桁)          H4001~ 
1965年           年(H5)+製造番号(3桁)                   H5001~
1966年           年(H6)+製造番号(3桁)                    H6001~
1967年           年(H7)+製造番号(3桁)                    H7001~
1968年           年(H8)+製造番号(3桁)                   H8001~
1969年           年(H9)+製造番号(3桁)                   H9001~
 
1962年にまたシステムが変更されます。H+年(下1桁)+製造番号(3桁)という組み合わせです。数字全体が4桁であるのが60年代の特徴です。年のコードが復活したので、フレームナンバーから年式が同定できます。しかし製造番号については1935年~1961年の間連綿と続けた伝統の番号をあっさり捨てさり、毎年1から(63年のみ0から)始まる1年限りのものになりました。
 
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H2039は4桁の数字なので60年代のフレームです。スポルト変速機用の穴のある古いカンパエンドであることからもこれはわかります。H2は1962年型であることを表し、039はこの年39本目のフレームであることを意味します。
 
(5)1970年代(~1986年)
 年                 法則                 フレームナンバー
1970年           年(H10)+製造番号(3桁)         H10001~
1971年            H10+製造番号(3桁)           H10xxx         
1972年           H10+製造番号(3桁)           H10xxx
1973年    H10+製造番号(3桁)→H12+製造番号(3桁)      H10xxx→H12xxx
1974年~85年       H12その後H13+製造番号(3桁)    H12xxx or H13xxx
1986年           H13+製造番号(3桁)               ~H13268
 
1970年以後、アルフ・ヘッチンが手を引くまでのフレームナンバーです。1970年は前年までと同じ法則でH10+製造番号(3桁)でしたが、1971年と1972年は同じH10が続けて使用されました。1973年の途中からH10はH11ではなくH12に変更されます。そして不明の時期にH13に変更され、1986年の最終のフレームはH13268であることがわかっています。上記のとおり1970~1986年はフレームナンバーから年式を同定できません。
 
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H10793はH10+製造番号(3桁)と考えられるので、1970~1973年の間のフレームです。793は1970年初頭からの製造番号ですので72年あたりと推測されます。カンパエンドもこの時期のものです。
 
(6)1986年以後 
  年                 法則                 フレームナンバー
[ボブ・ジャクソン時代]
1986年           年(86)+製造番号(3桁)        86000~86016
1987年           年(87)+製造番号(3桁)        87000~         
1988~92年        87+製造番号(3桁) 
1993年           87+製造番号(3桁)              ~87232
 
[デービッド・ミラー時代] 
1993年           年(93)+製造番号(2桁)        9301~
1994年           年(94)+製造番号(2桁)        9401~
1995年           年(95)+製造番号(2桁)        9501~
1996年           年(96)+製造番号(2桁)        9601~
1997年           年(97)+製造番号(2桁)        9701~
 
 ヘッチンスは1986年にボブ・ジャクソンに合併され、ジャクソンの手で製造が続けられました。しかし1993年にはデービッド・ミラーによりジャクソンから製造権を買い取られ、別の場所で少数が作り続けられています。
 ジャクソン時代は86年と87年は年コード+製造番号だったのですが、87は88年以後も変更されず93年まで続けられます。ミラー時代になってからは、年コード(下2桁)+製造番号(2桁)でナンバーが打たれています。
 なお1986年以後は刻印の場所がBB下となり、刻印の字体も独特のものではなくなっています。
 
 上記でほぼすべてのヘッチンスフレームが網羅されていると思いますが、例外も存在します。例外として知られているのは、1952年のHET1~HET5、1980年代の1000~1116、2010年の10005~100019などです。なお先頭のHはしばしば打たれていない場合があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
  

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 アクスルシャフト左側の組み立てから始めます。ローギアスリーブ、左サンピニオン(セカンダリーサンピニオン)、ロケーティングワッシャー、ロックワッシャー、ロックナットをこの順番と方向に入れます。
 
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 ロックナットを締め、ロックワッシャーを曲げて回り止めにします。
 
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 ローギアスリーブにローギアピンを穴の方向を合わせて入れ、その上にローギアドッグをこの方向にかぶせます。インジケーターロッドをいちど差し込み、ローギアピンの方向が正しくなっていることを確認しておきます。
 
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 3個のプラネットピニオンを入れた左プラネットケージ(セカンダリープラネットケージ)、ローギアスプリング、右サンピニオン(プライマリーサンピニオン)をこの順番と方向に入れます。
 
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 これらが組みあがった状態です。これで「左側」歯終了です。
 
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 右側を上にアクスルシャフトをバイスに固定します。4個のプラネットピニオンとピニオンピンを組み込んだ右プラネットケージ(プライマリープラネットケージ)を入れます。
 
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クラッチを組む前に、忘れずにコンペンセータースプリングをカラーを先にアクスルシャフトに入れます。
 
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 クラッチスリーブ、スライディングクラッチ、アクスルピン、スラストリングを組みます。その手順はAWをはじめ他のモデルと同一です。コンペンセータースプリングのために、クラッチはプラネットケージから浮き上がります。
 スラストリングはクラッチスプリングが入るくぼみのある旧型で、この場合スラストワッシャーは入れません。
 
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 ギアリングを入れます。
 
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 ボールリングを置きます。ASCではラチェットがないので入れるというより置くという感覚です。
 
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 今回はスプロケットは外しませんでしたので、スプロケットがついたままのドライバーを入れ、突起をクラッチと組み合わせます。そしてクラッチスプリングとスプリングキャップを入れます。
 そのあとコーンを入れて指で締め、1/4~1/2回転戻してからロックワッシャーを入れロックナットを締めます。
 
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 完成した内部ユニットです。
 
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 バイスにハブシェルを固定し、完成した内部ユニットを入れボールリングを締めます。合わせマークが合ったらタガネとハンマーで締めます。
 
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 最後に左コーン、ワッシャー、ロックナットを入れ、ベアリング調整をします。右からトグルチェン、左からインジケーターロッドを入れ、両者を締めれば完成です。
 

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